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8時40分に花公園に着いたが8時が開園だった為、人気の苗は既に掘りつくされていた。それでも残っている花を1人二袋程度を取らせてもらった。ロープで掘り取り禁止区域を明示しているが、道沿いから手の届く1m程の範囲はきれいに無くなっている。又堂々と禁止区域に入って取っている人も居る。係員が大声で注意しても動かない。タダという言葉はこんなに人間の理性を狂わすものなのか。9時30分には完全に無くなり終了のアナンスが流れた。時刻はまだ早いので近くの猟師岳と合頭山に登ることにした。今朝長者原から牧ノ戸峠に登る道路は霜が解けていず、道脇には所々雪が残っていたが、登山口から歩き始めるとザクッザクッと霜柱を踏む音がする。すぐに長さ4cm巾5mmほどの霜柱が大きな塊となって姿を現し始めた。ススキの草原の中を気持ちよく歩き猟師岳に到着。この山は今春オオヤマレンゲを見に来た時雨ですべる為登頂をあきらめた所だ。頂上は地面が霜で濡れており座れない。記念写真を撮ってすぐに折り返す。次の目標に向うが普段は見える九重の大パノラマは山頂付近が雲で隠れているのが残念だが、三股山や星生山には雪が積もってているのが見える。ここは登山ではなく草原歩きで家族のハイキングに適している。疲れることも無く程なく合頭山に着く。見晴らしは最高、阿蘇の根子岳が良く見える。山頂標識を入れて三股山と、振り返って涌蓋山を撮る。この山頂も濡れて座れず昼食は降りてからとする。2時間10分の草原歩きだった。昼食してもまだ1時前。何時もは通り過ぎるだけだった九州芸術の杜へ行く事にした。有名な榎木孝明さんの水彩画、中村道雄さんの組木 絵、前田真三・晃さんの風景写真を見たが、一番感動を受けたのは大野勝彦さんの画詩だった。事故で両手を無くし地獄の底を見たと思われる人が、どうしてこんなに人を元気にさせる人生の応援歌とも言える詩を書けるのだろうか。この方を深く知りたくなった。
観光で奉幣殿まで行った事はあるが、山頂までは登った事が無かった念願の英彦山に挑戦する事が出来た。今年一番の冷え込みだそうだが、気持ちが高ぶっているせいか全然気にならない。秋月から小石原を経由して英彦山登山口である別所駐車場に車を停めた。今日は表参道正面コースを登り、下りは紅葉谷コースと決めた。石段を登り始めるが何処まで行っても石段ばかり。所謂一般的に言う山道は山頂までに1割も無いだろう。それにしてもこれだけの石段をよくも整備したものだ、踏まれて角が取れ磨かれたようになっている石が多い。流石に日本三大修験場の一つとして栄えた歴史が感じられる。登り始めて30分ほど経つと左手の紅葉谷方向に見事な紅葉の山腹が見え始めた。単純な石段ばかりの登りに疲れが出ていたがこの景色に思わず「オー・オー」と声をあげ急に元気が戻ってきた。やっとの思いで中岳上宮に着いたが、ここでの感激が凄かった。空は雲一つ無い快晴で、九重連山・阿蘇の涅槃像・島原の平成新山まではっきりと見える。他のグループの登山者が20年ほど登っているがこれだけ見えたのは初めてという言葉を信じると、私達は20年に一度の最高の日に登った事になる。上宮の奥の広場で昼食をとる。昨日TVのニュースで放映された為か人は多い。下りに親切な御仁が紅葉谷コースの途中からスキー場がある九州自然歩道に行く道を教えてくれた。丁度小学生の団体が飛び跳ねるような勢いで我々を追い越していったが、その教えてくれたコースに入ったので我々も予定を変えて後を追った。紅葉谷をはじめは右から見てコースを変えてからは左からと両面から見ることが出来、スキー場ではススキの平原も見られるすばらしいコースであった。さらに嬉しかったのは厳しい下りではあるがあの苦戦した石段を降りる事無くすんだ事だ。次の機会にはこのコースから登ってみたいと思う。紅葉といい見晴らしの良かったこと、空気の美味さ、人の親切、総てに満足した一日となった。夜のニュースを見ると今日の福岡地方の視程は35km で普段の1.5倍~2倍の見通しができたとの事。やっぱり記念すべき一日だったようだ。