太宰府の隠れた古跡を歩く
太宰府を歩くときは「歴史の散歩道」コースが多いが、今日は普段余り歩かない隠れた歴史の道を久しぶりに歩いてみた。大宰府政庁跡の駐車場に停車し朱雀大路を南下した所に幾つかの歴史の跡がある。まず道真公を慕って飛んできた飛梅の原木といわれる梅の木がある場所。次いでかって四王寺山にあって大野城築城に際して今の毘沙門天があった場所から移されたといわれる王城神社、さらに幕末に西国に逃れた三条実美公お手植えの松の木の前を通って榎社に行く。ここは左遷された道真公が亡くなるまで住まわれた場所。今は神社だが元はお寺だったそうだ。境内には貧しい暮らしの道真公を陰で支えたもろ尼御前の祠もある。握り飯に梅の小枝を添えて出したところ道真公がたいそう喜ばれたとして、今も梅が枝もちとなって伝わっている。榎社のすぐ近くに幼くして亡くなった隈麿公
の奥都城がある小高い丘がある。一角に祠がありその横には6弁の花びらが咲くことで有名な梅の木があり、今日は5輪の6弁の花を見ることができた。満開のころにもう一度来てみたい。また近くに陰陽師で有名な阿部晴明が開いたと伝わる井戸がある。安産にいいという信仰があるそうだ。他にも元寇の役の際に現地の総大将として日本を守るために戦った武藤資能とその父武藤資頼親子の墓など隠れた名所古跡が沢山ある。今度これらを取り入れたウォーキングコースにみんなを連れてきたい。政庁跡にあるマンサクの木には黄色い花がほぼ満開になっていた。