紅葉の坊がつる
数日前から雨の予報が出ていたため随分気をもんだが、前日には劇的な変化があり傘マークが完全に消え昼からは晴れるとなったので全員に予定通り決行を連絡する。朝7時会社OB11名で紅葉を求めて九重に向った。吉部登山口から9時40分歩き始めた。10分ほど山の空気を味わいながら快適に進みやがて直登にかかる。このコース最大の難関だが20分ほどの辛抱と言い聞かせて登り始めたが昨夜降った雨のため非常に滑りやすい。注意深く手で木や根っ子を掴みながら慎重にゆっくり登っては休む。周りには紅葉した木があるが誰も観賞する余裕は無い。全員無事に登りきり一安心したが倍近い時間がかかった。私自信もこの坂がこんなに苦しいと思ったのは初めてで体力の衰えを痛感した。このあと暮雨の滝で休憩したりしながら順調に進む。平治岳が木々の間から見え始めると紅葉した木が現れ写真を撮る為ペースが落ちる。坊がつるは一面すすきの原で一同感嘆の声が上がる。りんどうの紫色も目立つ。数輪つけたミヤマキリシマが所々で見つかる。右に大きくそびえる三股山に次は登りたいと言い出す人がいる。やっと法華院温泉に着いたのが12時30分。天気予報通り雲ひとつ無い快晴になっている。土石流対策の工事車が沢山並んでいた。昼食後1時20分下山開始。雨ヶ池は新しく木道が付け替えられ、水が溜まって池になっている状態や草木を写した「雨ゲ池あんない」という掲示板が出来ていた。ここからの下り道はいろんな色の葉っぱによる絨毯の上を歩く。気分は良いが滑りやすいので注意。長者原手前にはまだ紅葉は残っていた。下山し終わったのが4時10分。随分と時間は掛かったが初めての人には充分堪能してもらえる山歩きだったと思う。早速12月は何処に連れて行ってくれますかと要望がかかった。