紅葉を求めて 九重大船林道へ
テレビや新聞のニュースで九重の紅葉の情景が流されるのを見て、堪らず九重を目指した。紅葉の穴場はいくつかあるが個人的には大船林道が好きだ。7時に家を出て吉部に向う。予約していた弁当を暮雨茶屋で受け取り9時20分山道に入った。木や土・そして枯れた葉っぱの匂い等が一斉に飛び込んでくる。ワクワクする一瞬だ。少し歩くといきなりの急登が待っているがここを過ぎればあとは平坦な道だ。ゆっくりゆっくり登るが足元ばかり見ているので折角の紅葉に気がつかない。時々立ち止まって振り返りまた上を見上げて見事な色づきを確認する。やがて暮雨の滝に到着。2年前は滝壷に降りるのに道が壊れていて這って昇り降りして泥んこになった記憶があるが、今日はきれいに整備されたいた。石と板
や木の根っ子を上手く使って階段状の道が出来簡単に降りられた。山を愛する方たちのご苦労に感謝。坊がつるはススキが一面。所々でリンドウが迎えてくれる。広場に出た為か風が強く温度が下がった感じだ。法華院温泉で休憩、ここは1.303mの九州最高地にある温泉でバスや車では来られない。2時間かけて歩いてきた人だけが入れる温泉だ。暮雨茶屋で作ってもらった弁当を食べる。量が多く山菜も一杯だ。動かないから寒くなり1枚着る。箸を持つ手が冷たい。こんな中結構多くの人が登って来、また降りていった。下りは大船林道を歩く。隠れた紅葉の名所だ。ここは紅葉というよりは黄葉といった方が雰囲気が合っている。黄色がベースで紅が色を添えるといった感じだ。やはり毎年この時期来たいところだ。
4時に吉部の駐車場に到着した。今回は女房が同行した。足の脛の皿を割ってから1年半ぶり、何処まで歩けるか心配したが、ゆっくりゆっくり歩いて同行の方に迷惑をかけながらも何とか無事に帰ってこられた。あの急坂を登れたのだから自信が出来ただろう。また皆さんの助けを借りながら一緒に山を楽しむ事が出来そうだ。